各都県の関東ふれあいの道について、簡単に感想をまとめてみました。

千葉県

千葉県は28のコース(整備中の1コースを除く)で全長292.2kmです。関東ふれあいの道の最初に千葉県を始めました。私たちが住んでいる県だからということもあります。2004年11月06日[土]に歩きはじめて、2005年02月12日[土]に終わりました。始めたときには、いつになったら終わるのか予想もできなかったのですが、2シーズンで終えることができました。

5kmを歩くのでも大変なぐらい体力不足状態から始めたのですが、徐々に回復し、房総半島の南の健脚コースもがんがん(→なんとか?)歩けるようになりました。正直、海岸線から一日で山の中に進み、はるか遠くに、さっきいた海を見下ろしたときは、感動ものです。「海に面した千葉」「平らな千葉」のような気がしていたのですが、歩いてびっくりです。こんなに絶壁やら険しい山があるとは驚きました。確かに標高は低いかもしれませんが、十分に楽しめる厳しさを持った山が南部にたくさんあります。

逆に北のほうでは、関東平野のどこまでも平坦な地平線を感じながら歩く場所もあります。ひっそりとした場所にありながら、重厚な、歴史ある寺、神社などを見ていると歴史の重みを感じます。現在の都市部が栄える前に、それぞれの地域の中心的存在だった面影を感じます。「世が世なら、、」という気持ちを呼び起こさせ、なにか感動を覚えます。歴史が以前よりもとても身近になりました。

茨城県

茨城県のコースは18あります。全長219.4kmです。私たちは2005年05月04日[水]に歩き始め、2007年01月13日[土]ようやく終了することができました。他の県のコースも歩きながらですが、、。南の利根川を出発点にして、霞ヶ浦付近から筑波連山を通り、栃木県まで抜けるという、茨城県ならではの道です。どのコースでもずっと筑波山が見えていました。大きな山って、その近くに住む人にとっては、何か誇りに思う存在というのが良く分かります。筑波山は、千葉県側からも見え、終わった後の栃木県でも移動中に筑波山が見えます。栃木県も千葉県も、茨城県にずいぶん近かったんだということを感じました。歩くにつれて、思ったよりも関東が小さくなりました。大きな山があるだけで、住んでいる人たちの共通の言葉が存在することになるような気がします。「山を中心に、見える範囲の人が自然に心通わせることができる」ってすばらしいかもしれません。

栃木県

栃木県は22のコース(2つの連絡コース、ひとつの認定外コースを除く)があります。東側は、筑波山の輪郭を見ながら茨城の存在を感じながら歩きます。山の高さは低いのですが、思ったよりもハードな道が多いです。さらに真岡鉄道沿いは、焼き物や歴史的な道を歩みます。栃木県の中央部分は関東平野の広さを感じながらひたすら歩きます。田園や川それぞれの駅前の町並みなどを見ながら足利学校などの歴史に触れます。西側の鹿沼市や日光市に近くなるとひたすら山道です。ニホンザルやカモシカにも出会います。足尾銅山のあとなど教科書にも出ていた風景を生で見るのはとても不思議な感じです。昔栄えた痕跡を見ながら、険しい山々の間を通って進みます。高い山々がたくさんありますので、眺望もかなりすばらしいところが多いのが西側の特徴です。また、行き帰りに群馬県側からわたらせ渓谷鉄道で現地に向かったりします。この渓谷沿いの風景など、歩くルート以外でも楽しみも多いのです。この西側の山々のあたりはもう一度歩いてみたいと思っています。きっと皆さんもそう感じると思います。

群馬県

群馬県は35コースと関東ふれあいの道で最も多い場所です。この県はひたすら「山」です。榛名山、赤城山、と挙げていくととにかく限がありません。ほかの都県では1000mを超えるということはまれです。しかし、群馬県だけは軽くそれを越えるような場所にも行きます。白樺などの林が出てくると、さすがに高いところに来たんだと実感することができます。

ぐんネットのバスカード

ひたすらバスに乗るのもこの県の特徴かもしれません。高崎や前橋などの駅から乗り換えながら山に向かうようなことも多いです。私たちは「ぐんネット」というバスカードを買って利用しました。1回に片道で1000円ぐらいになるため、結構なバス代です。5000円のカードが6050円まで使えるのでお徳です。栃木県側は日光とのつながっていて、わたらせ渓谷鉄道沿いの道をたくさん歩きます。眺めが良いです。昔、長野に行くときに通った釜飯で有名な横川駅のあたりもとても懐かしいです。しっかり釜飯を食べました。さらに、妙義山では、岩の険しさと奇抜さには圧倒されました。

赤城山や榛名山では眺望を楽しめます。以前登った山が見渡しながら「よくこれだけ歩けるな、、」と感慨にふけるのもこのあたりです。高崎市あたりから南部では、冬桜などを見ることができました。ちょうど正月に貫前神社や富岡製糸工場のある富岡なども歩きました。世界に誇れる製糸工場がどうして群馬だったのかいまだに私としては不思議です。埼玉に近い側のほうは、それほど標高の高い山はありません。川の水もやわらかい、へきかい性の緑の岩から溶け出した、薄い緑色の水になり、なんとなく、秩父につながっている感じがしてきます。

とにかくコース数が多いので、ひたすら「山」を楽しむのが群馬県ですね。

群馬県はひたすら「山」を歩く道ですが、峠の釜飯や水沢うどん、そばなどいろいろなおいしいものもたくさん買いました。帰りのリュックも結構重たいですね、、。

埼玉県

埼玉県は13コースあり、全長が155.5kmです。東京都の奥多摩あたりから歩き始め、埼玉県西部の秩父のあたりを歩きながら北上します。全コース「山」です。埼玉県のコースを、もし、一言でいったら「峠」ですね。峠なしに埼玉の道を語ることはできません。まさに、いろいろな峠をたどる道です。

車で遊びに行ったことのあるような何気なく聞いて知っている峠のほかに、これほどたくさんの立派な峠があったのかと、驚きました。峠に向かって歩いていき、目の前の視界がどっと開けたとき、「あるく」ことのすばらしさを感じずにはいられないでしょう。都会にもっとも近い「峠の国」がここにありました。

もちろん峠以外にも川や岩を楽しみます。長瀞付近ももちろん楽しめますし、東京都側から下る「水源のみち」では、切り立った岩に囲まれた渓谷を下っていきます。前も、振り返っても、楽しみながら歩けます。

埼玉県のコースには、起伏が厳しく「ファミリー向け?」と思ってしまうようなファミリー向けや、まさに「健脚コース」という、ちょっと大変なコースも多いですね。埼玉県は、都会に近いので有名なコースでは歩いている人が多めです。また、秩父をずっと歩きますので、そばやせんべい、饅頭、草だんご、梅、など歩くたびにお土産を買い込んでしまいました。その場で食べるも良し!持って帰るも良し!

東京都

東京都は7コースです。全長で91.9kmです。私たちは2005年03月19日[土]に歩き始め、その一年後の2006年05月01日[月]に完了しました。神奈川県などのコースを進めながらでしたので、本数がすくない割には、期間がかかっています。

高尾山とかはずっと昔に何度も行ったことがあるのですが、その奥のほうにアレだけすばらしい山々があることは知りませんでした。特に陣馬山に上ったときの感激は忘れません。写真を見てもらうだけでその感激の一部が伝わるのでは?と思ったりします。飛び切りの良い天気で陣馬山には歓迎してもらえたと思っています。

冬には一足先に雪が降り、上り下りに言葉が止まってしまうぐらい大変なコースもありました。東京都でありながら1ヶ月遅れで山のてっぺんの桜が見れたり、一足先に紅葉も見れました。コースの数は少ないのですが、滝もあり、鍾乳洞もあり、わさび田もあり。バス停の近くに有名な豆腐屋さんにひっきりなしに車が来るので、ついたくさん買い込んだり、、。思い出がたくさんできました。終点近くの田んぼの近くに立派な水車のある立派な料亭を見たときには、いつか食べにきてみたいな、とも思いました。

高尾山付近はとても人が多いですね。海外からのハイカーにも良く会います。みんなと楽しめる道という感じがします。ハイキングのシーズンにはバスも満員になることが多く、立ったまま1時間ぐらい揺られて帰るのは大変でした。さすがに都心に近いと感じます。

神奈川県

神奈川県は、17コースあります。全長は154.6kmです。私たちは2005年02月20日[日]に歩き始めて、翌年の2006年05月04日 [木]に歩き終えることができました。東京都などと並行して歩き、季節季節を楽しみました。神奈川県のコースは、海と山に恵まれた場所を歩くコースです。千葉県も同じように海山を楽しみますが、やっぱりぜんぜん印象が違いますね。

三浦半島の先っぽから歩き始め、徐々に油壺、葉山、江ノ島、茅ヶ崎、大磯と海沿いを歩き、そこから山に向かいます。三浦半島の海は岩場が中心で、地層が斜めになっていますから、結構荒々しい感じがします。三浦大根やキャベツなどの畑から海が見える独特の雰囲気があります。江ノ島辺りからは砂浜が中心ですね。茅ヶ崎では、「サザン(オールスターズ)の海」とかがあると写真撮っちゃいますよね、、。このあたりは千葉県の海のイメージにも少し近い感じがあります。とはいっても砂の色や波の荒さなど全く違いますが、、、。大磯付近から山に向かって歩き始めます。新幹線や東名高速を横切って北に向かって歩きます。新幹線に乗ると「このあたり歩いた!」と、景色を追ってしまいます。東名高速を走っても「このあたり歩いたよね!」とナビを見ます、、、。

秦野辺りから権現山、弘法山など少しずつ小さな山が出始め、大山など本格的な山のほうに歩きます。それ以降東京都に入るまで、湖なども見ながら、山と畑の間を歩いていきます。最後に梅ノ木平につくと、東京都です。東京都は並行して梅ノ木平から歩いていたので、「終わった」という感激もひとしおでした。やっぱり知っているところに出て終われるということは、心の区切りをしっかりとつけることができるようです。

神奈川県は人がたくさん住んでいるので、カナ中バス(神奈川中央交通バス)がよく走っています。どのコースでもバスでそれほど困ることはありません。そういう意味では一気に踏破まで進めることができる県ともいえます。どのコースでもそれなりに人が歩いている感じです。東京都の次に、多くの人とすれ違う県でした。

歩いた中で特に印象に残っているのは、権現山や弘法山の桜ですね。このすばらしさは忘れられません。桜のシーズンや紅葉のシーズンは、駅からバスが増発するほど混みます。欲張って歩き、30kmぐらい歩いた後で、バスに乗ったときに座れないのはつらいと思いました。しかし、他の県を歩くにつれて、バスがなくなってきていることを知り、「贅沢な悩み」ということが良く分かりました。

海の近くでは海でとれるようなものをちょっとずつ食べてみたり、山に行ったら山の食べ物をちょっと買いこんで食べながら歩いたり、楽しかったです。

津久井湖ではバスなどのルートをいろいろと教えてもらった女性に、「また是非、津久井町をたずねてきてくださいね。」と声をかけてもらいました。みんなが観光親善大使なんですね。あたたかさを感じ、また行きたくなってしまいます、、。


関東ふれあいの道


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Last-modified: 2009-11-15 (日) 22:02:01 (2927d)